仮想空間に伊那市を構築 メタバース体験会

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ゴーグルを装着して仮想空間を体験する参加者

インターネットを介して自分の分身(アバター)でさまざまな人と交流できる3次元仮想空間(メタバース)の体験会が1日、伊那市立図書館であった。今年度末までに独自のメタバース空間の構築を目指す市が、市民らの意識調査などのために企画。参加者はゴーグルを装着し、その場にいながら別の場所にある自然や屋内風景を見て、驚きながら新技術に触れた。体験会は12日に同市日影のベルシャイン伊那店でも開く。

メタバースは多様な企業や団体が構築・提供していて、文化財や街中などを再現した仮想空間で他者とコミュニケーションが取れる。市は仮想空間を介した新たな人のつながりなどを目的に、昨年度から事業に着手。現実社会になじみにくさを抱える人たちへの窓口、移住や関係人口創出などへの活用を目指す。

体験会では、伊那市版メタバース空間の試作版を紹介した。三峰川沿いから周囲の山々を見渡すような空間で、仕事や自然など市に関連する情報を確認できる仕様。伊那市版だけでなく、ほかのメタバース空間を訪ねることもできる。

体験した50代女性は「不思議でリアルだった」と感想。市が構築するメタバース空間には「森とか星がきれいな空間、レトロな街並みも見てみたい」と期待していた。

体験会は11月30日にも同館で開き、若年層からは「身近な場所をメタバース空間にすると親しみが持てる」との指摘があったという。市地域創造課の担当者は、企業の採用活動や特産品の販売などにメタバース空間を生かせる可能性に触れ、「民間企業と市民が交流できる場としても活用できれば」と話していた。

12日の体験会は午前10時~午後4時。無料。問い合わせは同課(電話0265・78・4111)へ。

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