幽玄の世界情感豊か 箕輪で古田人形芝居公演

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人形を巧みに操る古田人形芝居保存会

箕輪町上古田で300年近く受け継がれている県選択無形民俗文化財「古田人形芝居」の定期公演(町教育委員会主催)が2日、町文化センターで開かれた。住民有志らでつくる古田人形芝居保存会と箕輪中学校古田人形部、箕輪西小学校古田人形クラブが出演し、それぞれが家族愛を題材にした演目などを披露。情感豊かに人形を操って、観衆約230人を幽玄の世界にいざなった。

古田人形芝居は、江戸時代中期に上方から伝わったとされる人形浄瑠璃。保存会は会員の技術向上に努めるほか、伝統芸能を次世代につなごうと、箕輪中、箕輪西小で人形の操り方などを指導。来年は、伝承300周年記念公演を計画している。

保存会は、盲目の男性と妻との夫婦愛を描いた「壷坂霊験記―沢市内の段―」を上演。太夫の語りと三味線の音色に合わせ、3人一組で人形を巧みに操った。夫婦の心の機微をはじめ、さめざめと泣く場面などを細やかに表現した。

会員は現在13人で、約20年前に比べて半減。柴登巳夫会長(79)は「伝承し続けるのは大変だが、来年の300周年に向けて力を尽くしたい」と前を向いた。

箕輪中は有名な演目「傾城阿波の鳴門―順礼歌の段―」を、箕輪西小は中学生と同じ演目の現代語版をそれぞれ披露し、万雷の拍手を浴びていた。

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