ミヤマシジミ保全活動を展望 飯島でサミット

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県内各地の保護団体が日頃の活動を報告したミヤマシジミサミット2023

環境省のレッドリストで絶滅危惧種1B類指定のチョウ「ミヤマシジミ」の保護活動を行うミヤマシジミ研究会(中村寛志会長)は2日、ミヤマシジミサミット2023「ミヤマシジミの保存手法」を飯島町文化館で開いた。リモート22人を含む愛好者ら100人余が参加。講演会や活動報告会を通じて今後の保全活動を展望した。

同会は、絶滅危惧種の保全に関心のある人々が集まり、「みんなで里山の小さな命を守っていく活動」を実践。2013年から南箕輪村を中心に、県内各地を持ち回りでミヤマシジミサミットを開催している。

今回は、県環境保全研究所の須賀丈自然環境部長が「県の絶滅危惧種と環境の変化」、東京大学大学院の宮下直教授が「ソバとシジミチョウ再考―人と自然の関係を取り戻す」をそれぞれタイトルに基調講演。ミヤマシジミ里の会や辰野生きものネットワーク、伊那西小学校など、保全10団体が日頃の活動報告を行った。

このうち、伊那市耕地林務課の北原和樹さんは、今年度開いた2回の「昆虫観察会」について報告した。今回初めてトンボの楽園(同市上新山)で実施したところ、多くの人が参加。昆虫採集やトンボの見分け方、捕獲虫のスケッチなどの内容で「子どもたちも熱心に取り組んでいた」とし、今後も事業を継続する意向を示した。

サミットでは、時間の都合上パネルディスカッションを今回は省略。それに代わり「ミヤマシジミの今後の保全」について意見を述べた宮下教授は「全国的な課題として保全の担い手確保がある。特に若い人たちをどう確保するかで、今後の活動にも大きく関わってくる」と若年層の担い手の必要を訴えた。

中村会長は「思いのほか多くが参加してくれてうれしい限り。この流れでさらに活動の輪が広がり、将来はミヤマシジミを県のチョウにできれば」と期待を膨らませていた。

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