富士見に貸しスペース 廣瀬さん開設へCF

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富士見の森にCFで建設を計画している「森と、ピアノと、」の模型を手にする廣瀬さん

茅野市ちのの廣瀬明香さん(35)が、富士見町富士見の森で芸術活動ができる一日1人限定の貸しスペース「森と、ピアノと、」の開設に向け、準備を進めている。川のせせらぎが聞こえる森にピアノを置いた建物を作り、「とっておきのおひとりさま時間」を過ごしてもらうのがキーコンセプト。建築費用をクラウドファンディング(CF)で集め、来夏のオープンを目指している。

東京都出身の廣瀬さんは、「薬がなくて命を落とす人を減らしたい」と思い、薬剤師の道に進んだ。都内の病院や薬局に勤務し、国際医療にも関心を寄せていた時、医師だった父が難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した。

延命治療を拒否し、限られた時間を全うした父を看取り、死生観が変化。「今ある人生を豊かに彩ることに関わりたい」と考えるようになった。

コロナ禍になり在宅時間が増えたのもあって、人目を気にしなくてよい森に出掛け、幼少期に好きだったピアノを弾いた。「心が解放される気分になった」という。「自分の好きなことに没頭できる空間」を多くの人も求めている。そう考えて茅野市金沢との境に広がる約4000平方メートルの土地を購入。プロジェクトを進めるための会社「とわいろ」も起業した。

建物は円すい形の2棟続きで、大きなガラスにより自然に包まれている感覚になるよう設計。デジタル機器は預かり、音楽を奏でたり絵を描いたりといった創作に集中できる環境にしたいと構想する。諏訪に移住し、出産も経験した廣瀬さんは「仮面を外し、心を裸にして過ごす時間が、日常に戻ったとき、周りに優しくできる心の余白になると思う」と話している。

目標金額は300万円。CFサイト「キャンプファイヤー」で、来年1月8日まで受け付けている。

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