2023年12月4日付

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県将来世代応援県民会議が募集していた「子育て川柳」の入賞作品が今年も発表された。大賞は「妻子寝て 炊事洗濯 家事親父」。上田地域の雅号「息子は七転び八起き」さんの作品だ▼「主人は寝かしつけで寝落ちしてしまう私の代わりに家事全般を引き受けてくれています」と作者はコメントしている。説明するのは野暮だが「地震雷火事親父」の慣用句をもじった工夫が光っている▼「地震雷火事親父」は世の中の怖いものを順番に並べた言葉だそうだが、最近のことを振り返ると、台風や大雨などの気象災害も入りそうだし、新興感染症やサイバー犯罪の恐ろしさも我々はよく知っている。現代になじまなくなってしまった慣用句であることに感慨を覚えるきっかけになることも含めて、時代の変化を捉えた川柳と言えそうだ▼かと思うと、ちりちりさんの「ハルジオン 子供に教わる 散歩道」、いのちのバトンさんの「幼き日 ひいた子の手に 今ひかれ」などは、どれだけ時代が変わろうとも心を打つ親と子の温かな関係が描かれている▼「子育ての中にある大変さや楽しさを発信し、子育てに温かな社会気運の醸成と子育ての負担感の軽減を図るため」が川柳募集の趣旨だ。ヨシヒロさんの「食べ残し 毎日食べて ヘビー級」、西園寺ひろしさんの「酒好きの 妻の卒乳 祝杯だ」など、食にまつわる苦労と喜びは特に共感を呼びそうだ。

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