ウクライナ子どもの絵画展 伊那で9、10日

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戦時下にあるウクライナの子どもたちが描いた絵。子どもの純粋な思いが垣間見える

ロシアの軍事侵攻が続くウクライナの子どもたちが描いた絵画の展覧会が9、10の両日、伊那市荒井のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれる。支援団体のNPO法人チェルノブイリ救援・中部(名古屋市)が初めて企画した巡回展。非戦や平和、戦場の父の帰りを待ちわびる思いなどを込めた絵画112点を並べる。同団体の副理事長原富男さん(70)=南箕輪村=は「戦禍の子どもたちの思いを感じ取って」と多くの来場を呼び掛ける。

攻撃から街を守るように開いた青色と黄色の国旗色の大きな傘、赤い涙を流す人…。9歳の男の子は、戦車とともに軍服姿の父親がスイカを抱える絵を描いた。「戦争に行ったお父さんが好物を持って、帰ってきてくれる。そんな願いではないか」と原さん。子どもたちの純粋な思いに心を揺さぶられる。

同団体は1986年のチェルノブイリ原発事故を受けて発足し、支援を続ける。現地と同じく原発事故が起きた福島の子どもたちなどによるクリスマスカードの交換にも取り組んできた。絵画展は新たな試みとして企画。ウクライナの首都キーウと北部ジトーミル州の団体に協力を求め、学校や保育園に通う子どもたちの絵を送ってもらった。

「戦争という恐ろしい行為には決して触れないで」「穏やかな夜に心地よく休み、夢がかなうことを願う」との子どもたちのメッセージも添える。戦争の終わりが見通せずに「きっと、未来が見えないと感じているはず」と原さん。「戦場のニュースとは違い、子どもたちの思いは届きにくい」と絵画展を企画した意図を話す。

戦争が長期化する中で、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突も起き、ウクライナへの関心の低下を感じている。「小さな支援や応援でも集まることで力になる。人の心にじわっと染み込んでいく」と、思いを寄せ続ける大切さを強調。会場ではウクライナに親しみの気持ちをもってもらおうと、ウクライナの伝統的な家庭料理ボルシチを数量限定で提供する。

展覧会は10月に名古屋市で開き、今回が2カ所目。両日とも午前10時~午後4時。入場無料。会場ではウクライナの子どもたちに贈る折り紙作りの他、午後1時からボルシチの試食、同2時から原さんの支援報告がある。問い合わせは原さん(電話0265・73・9355)へ。

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