島村利正研究の六川さん長野日報連載が冊子に

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島村利正の小説と六川宗弘さんの連載を併せて掲載した冊子(左)

旧高遠町(現伊那市高遠町)出身の小説家、島村利正(1912~81年)の作品について本紙上伊那版で連載している島村研究の第一人者、長野吉田高校教諭の六川宗弘さん(60)が冊子「島村利正 作品とその風景 『城址のある町』から『火山峠』へ」を刊行した。2021年1月から23年5月にかけて連載した「風景の記憶」「続・風景の記憶」全36回分と、その中で扱った島村の小説3作品を併せて掲載。島村が少年時代を過ごした高遠の町の風景や作品の魅力をより深く感じることができる。

島村の遺族から同市高遠町図書館に寄託された草稿や書簡、文芸誌などの資料整理に協力する六川さん。本紙の連載は、島村の没後40年に寄せて執筆したもので、「風景の記憶」(全8回)では高遠町を舞台にした小説「城址のある町」、「続・風景の記憶」(全28回)では「奈良登大路町」と絶筆となった「火山峠」の二つの小説を取り上げ、貴重な資料も添えて作品を紹介している。

連載は島村の長男で同図書館に資料を寄託した嶋村正博さん=東京都=の協力を得て執筆していたが、今年1月に正博さんが逝去。生前「連載を利正作品と一緒に読んでもらえるといいですね」と声を掛けてもらったことがあるといい、遺族の承諾を得て冊子にまとめた。六川さんは「この一言がきっかけで形になった」とし、冊子を「正博さんに献じたい」と話している。

B5判70ページで150部印刷。希望者には1冊700円(税込み)で販売しており、同市高遠町の草思堂書店で取り扱っている。

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