「なから」で学ぶ郷土食・保存食 伊那でWS

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「おやき」作りを楽しむワークショップの参加者ら

移住者や一般市民を対象にした伊那市の郷土食・保存食ワークショップ「わたしたちのなからごはん」が6日、市内で始まった。地元住民を講師に地域に伝わる郷土食や保存食づくりを学ぶ初の取り組みで、肩肘張らず「なから」(大体、おおよそなどを意味する方言)の精神で緩く楽しく”食の知恵”を身に付けていく。

「食」を通して地域の文化に触れる機会をつくろうと、同市地域おこし協力隊の篠崎希さん(28)と堤耀子さん(31)が企画。月1回季節に合わせたテーマで開き、10回ほど続ける予定という。

初回は農家民泊を営む人や移住者ら5人が参加し、伊那市西春近諏訪形の酒井日出子さん(75)から「おやき」作りを学んだ。酒井さん自身も2019年から農家民泊を受け入れており、大町の友人から教えてもらったというおやきのレシピを自己流にアレンジして提供している。

酒井さん宅の台所に集まった参加者はおやきの生地作りからスタート。用意した小麦粉(地粉)に砂糖を配合し、熱湯を流し込んで根気よくこね続けるともちもちした生地が出来上がった。用意した具材は切り干し大根、なすみそ、おから、かぼちゃあんの4種類。酒井さんの指導で生地を40~50グラムずつちぎり分け、具材をたっぷり包んで焼くと、きつね色に焼き目が付いたおやきが完成した。

一つひとつ大きさや形が整っていなくても満足度は高く、参加者からは「めっちゃおいしい」「何個でも食べられる」と大好評。酒井さんも「こんなに喜んでもらえてうれしい」と笑顔を見せた。参加した同市富県の石橋美千代さん(53)は「長谷出身だが外に出て故郷の良さを知り、郷土食にも興味を引かれていた。今日のレシピで家族にも作ってあげたい」と話した。

協力隊の篠崎さんによると、次回の開催日は未定だが今後「五平もち」や「漬物」などをテーマにする予定。終了後には取り上げた郷土食のレシピ帳の作成や、ワークショップの写真展なども開催したいという。堤さんは「四季折々の自然に合わせて作られた伊那ならではの郷土食と、そこに受け継がれた知恵を多くの人に知ってもらえれば」と期待していた。

ワークショップでは参加者、講師を募集中。問い合わせはメール(nakaragohan@gmail.com)へ。

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