ソプラノ歌手・今牧さん 国際声楽コンク2位

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国際声楽コンクール東京の新進声楽家部門で2位に入賞した今牧香乃さん

伊那市出身のソプラノ歌手、今牧香乃さん(28)=神奈川県在住=が、国内最大規模の声楽コンクール「第3回国際声楽コンクール東京」(一般社団法人カンタームス主催)の新進声楽家部門で2位に入賞した。1位に相当する基準は満たせなかったものの、本選にエントリーした24人の頂点に立つ快挙。「1位に届かず悔しい半面、難曲に挑んで評価され自信になる」と、チャレンジした経験が成長の糧になることを喜んでいる。

年齢などに応じて18部門を設けたコンクールで、今牧さんは20~27歳を対象にした同部門に初出場。地区大会、准本選の二つの予選をそれぞれトップで通過し、11月下旬に埼玉県で行われた本選へ。楽曲は選考会ごとに異なるが、一貫して「オペラ王」の異名を持つ作曲家、ヴェルディの曲を披露してきた。制作時の時代背景や歌詞に込められた意味などを研究し、自分なりに解釈して表現の仕方を模索してきた。

声質を「(叙情的表現に適した)リリックな声で、パンチがある」と自認する今牧さん。本選では、軽快な楽曲「ストルネッロ」、歌劇『仮面舞踏会』より独唱曲「あの草を摘み取って」の2曲をイタリア語で独唱。「あの草を…」は、女性が恐怖と戦いながら、深夜の処刑場に足を踏み入れた場面を描写。「運命に立ち向かおうとする女性の力強い姿を表現できるよう、自分の持ち声を大切にしながらスピードやブレス量を工夫して」歌い上げた。

今牧さんによると、「30代後半以降の経験豊かな声楽家でないと表現が難しい」というヴェルディ。果敢に挑戦することで「表現的にも技術的にも良い経験を積めた」と振り返る。伊那市春富中学時代に、声楽を本格的に開始。昭和音楽大学大学院を経て、現在は国内オペラ界をけん引してきた藤原歌劇団の準団員を務める。今後を見据え「世界に出て、表現の幅を広げたい」と目を輝かせている。

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