大工経験生かし組子細工 中野さん展示会

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組子細工の技法で制作した壁掛けや雪見障子などを並べた中野敏富さんの作品展=下諏訪町の国登録有形文化財「伏見屋邸」

下諏訪町西鷹野町の中野敏富(としひさ)さん(79)は、伝統木工技術の組子細工に取り組んでいる。もともと大工だった頃の知識を生かし、8年ほど前から独学で制作を始めた。同町の旧中山道沿いにある国登録有形文化財「伏見屋邸」で、初の展示会を開いている。壁掛けやあんどん、雪見障子など作りためた14点を並べている。23日まで。

中野さんは50年間にわたり大工として働いてきたが、脚の具合が悪くなり引退。岡谷下諏訪広域シルバー人材センター会員として働きながら、大工時代の知識や道具を生かして何かできることはないかと考え、組子細工の制作を始めた。

制作に向けては、まず表現したい図柄を下絵に起こす。その後、ヒノキやスギの板を小さなパーツに切り分け、十字に組んで、さまざまな図柄を再現していく。諏訪湖の花火大会を題材にした作品では、木片を湯につけて円形にしならせることで、打ち上がった花火や諏訪湖花火の名物である水上スターマインを表現した。

「春の舞」は、糸のこを使って切り出した松竹梅の彫り物と組子細工を組み合わせた。「竹林の宿」や「天の川」などのオリジナル作品のほか、麻の葉やリンドウなどの古典文様の壁掛けもある。あんどんは十二角形や四方転び、焼いて木目を出したものなど3種類を並べた。

「組子細工は考えて、作って、完成させて-と三つの楽しみがある」と中野さん。「自分のアイデア次第でいろんなものを表現できる」と魅力を語った。

観覧無料。午前9時~午後4時30分。月曜休館。

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