「介護ロボ」活躍中 伊那のみすず四恩の家

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お年寄りとコミュニケーションを図るペッパー

お年寄りとコミュニケーションを図るペッパー

社会福祉法人上伊那福祉協会が運営する伊那市美篶の特別養護老人ホームみすず四恩の家は、お年寄りとコミュニケーションを図るロボット6体を導入した。人に代わって会話や歌、体操などして介護の現場で活躍する。同協会によると、コミュニケーション用ロボットを配備する介護施設は県内ではまだ珍しいという。

同協会は2015年、介護現場へのロボット導入を決め、国際福祉機器展の見学や介護ロボットメーカーの視察、デモンストレーションなどを重ねてきた。16年には経済産業省の「ロボット介護機器開発導入促進事業」「ロボット介護機器開発に関する調査に係る実証試験実施施設」に指定され、同老人ホームにロボットを配備した。

導入したのは、ソフトバンクのペッパーと富士ソフトのパルロ。いずれも人間型ロボット(ヒューマノイド)で高い人工知能とコミュニケーション能力を持つ。ペッパーはタッチパネル、パルロは会話でお年寄りと交流する。

同老人ホームでは新たな取り組みのため、ロボット導入前に8人体制の専門の対策チームを編成し、研究を深めた。今後はロボットが集めた膨大なデータを活用できないか検討している。

施設内ではロボットが体を動かしながら歌い、朗読し、クイズを出題する。人の顔を認識する機能があるため、名前を呼んで喜ばせる。お年寄りたちは「楽しい」「物知りでかわいい」と喜んでいる。

田畑幸子施設長は「興味を持って反応がよくなり、子どもと話すように接するお年寄りもいる。職員が学び、新たな介護メニューを提案し、人材育成に役立っている。多方面に多彩な可能性があるのでそれをどう生かしていくかが課題」と展望を話す。

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