茅野市の公共交通 グランドデザイン再構築へ

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茅野市のAI活用のオンデマンド交通「のらざあ」

茅野市の今井敦市長は8日の市議会12月定例会一般質問で、人工知能(AI)が設定した最適なルートを運行する乗り合いオンデマンド交通「のらざあ」をはじめとした、公共交通のグランドデザインの再構築に取り組む方針を明らかにした。導入後の実績を基に乗降者が多い主要地点(ハブ地点)を複数設定し、ハブ地点間を運行する定路線型デマンドバスの導入や、のらざあの車両の増台を軸に構築していく考え。佐々木美智子氏の質問に答えた。

のらざあは平日の利用者数が平均約200人で推移するなど利用者は増加傾向にあるが、希望する時間帯の乗車予約が取れない「予約不成立」の割合が8月から全予約の2割前後で高止まりしている。別荘地に住む市民からの運行エリアの拡大を求める要望も根強い。

こうした課題への対応や利便性の向上、より多くの人の移動手段の確保や持続可能性などを、グランドデザインの中でまとめていく。のらざあに限らず、朝夕のJR茅野駅発着の電車に合わせた運行ダイヤを組む「通学・通勤バス」、導入を検討する定路線型デマンドバス、民間事業者が運行するバスやタクシーなどとの連係も具体的な形で盛り込む。

のらざあの車両台数について、今井市長は「増台が必要」との認識を示し、来年度の予算編成の中で考えていくとした。ハブ地点の具体的な場所は検討中だが、別荘、観光エリアにも設ける方針。田中裕之企画部長は、ハブ地点間は定路線型デマンドバス、ハブ地点から目的地まではのらざあや民間の移送サービスを活用したり、ハブ地点から離れた場所での移動の際にのらざあを利用したりといった、複層的な公共交通の在り方もグランドデザインで示すとした。

のらざあは現在、地元の運行事業者4社が共同運行しているが、利用者の満足度向上により積極的に取り組む意識を持った事業者に、さらに主体的に運営を担ってもらう体制づくりも模索していく。

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