2023年12月18日付

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辞書の出版で知られる三省堂が、今年を代表する、今後の辞書に収められてもおかしくない言葉のベスト10を選ぶ「今年の新語2023」が先日、発表された。大賞は地球温暖化がより深刻になったことを表す「地球沸騰化」となったが、2位には耳慣れない「ハルシネーション」という言葉が選ばれた▼選ばれた新語には辞書の専門家が語釈を付けている。「人工知能(AI)が、事実とは異なる情報を生み出してしまうこと」で、もとは「幻覚」を意味する英語だ。文章を作る生成AIは学習したデータを基に回答を作り出すので、学習元が間違っていたり、データが不足したりしていれば、内容もその程度に応じたものになる▼しかしながらその文章自体はもっともらしいので、まるでAIが幻覚を見ているかのようだ-という表現だ。それがAIの「幻覚」だと人間側が気付けば問題ないが、真に受けてしまわないように警戒が必要だ▼チャットGPTに代表される生成AIが誰でも使えるようになったこともあってか、記事の中で「AI」と書く機会が今年は格段に増えた印象がある。とはいえ、どう活用できるのか試行していく-といった内容が多く、なお手探りが続いている▼「今年の新語2023」には「性加害・性被害」「人道回廊」「闇バイト」のように世相の暗部を表す言葉も目立つ。AIが出口を示してくれるようになればいいのだが。

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