宮坂光昭さんの研究資料公開 諏訪市博物館

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宮坂光昭さんの考古資料や記録写真を初公開した企画展=諏訪市博物館

諏訪市博物館は、同市出身の考古学者、宮坂光昭さん(1931~2013年)の没後10年を記念したギャラリー展を開いている。縄文時代の遺跡調査、諏訪信仰の研究に関する遺物や記録写真など約50点を紹介。2020年に遺族から寄贈を受けた1万点を超える考古資料、書籍の一部として初めて公開した。24日まで。

宮坂さんは湯の脇生まれ。同市出身の考古学者、藤森栄一に師事し、諏訪地域の遺跡研究をけん引した。中央自動車道建設に伴う原村の阿久遺跡保存活動に貢献。国宝土偶「縄文のビーナス」が出土した茅野市棚畑遺跡の発掘調査団長、諏訪考古学研究会の初代会長を歴任した。

会場では、岡谷工業高校在学中、岡谷市の梨久保遺跡で見つけた土器と土偶、論文を展示。諏訪市のまわり場古墳で出土した鉄鏃、石室の実測図などもある。

諏訪大社や御柱祭の郷土史研究を著書に残し、古文書をひもとく「諏方大明神画詞」を手掛けた宮坂さん。長年にわたり諏訪大社の年中神事に参加して歴史追究を試み、多くの記録写真がそろう。諏訪地域の郷土史編さんにも携わり、関連書籍を紹介している。

本展は、同館で開催している藤森の没後50年企画展に合わせて実施。学芸員の児玉利一さん(38)は「栄一の亡き後、諏訪地方の考古学をけん引した宮坂さんの膨大なコレクションの一部。両展を一緒に見てもらうことで、考古学の流れが分かる」と話す。

午前9時~午後5時。月曜休館。入館料は高校生以上500円、小中学生150円。問い合わせは同館(電話0266・52・7080)へ。

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