建石さんの機材や資料 有志が活用模索 伊那

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収集したカメラについて説明する建石さん

伊那谷の自然をフィールドに動植物などを観察、記録してきた「長ぐつ先生」こと信州大学農学部(南箕輪村)元教授の建石繁明さん(88)=伊那市西町=の機材や資料を活用していこうと、市内外の有志が模索を続けている。建石さんが収集、保管するカメラ・レンズ計2万点超、自然写真50万点超などを整理し展示する場所を設ける構想。子どもたちへの教育にも活用したい考えで、市教育委員会に協力を求めた。

建石さんは同市平沢出身。同学部で果樹園芸やハダニの研究にいそしむ傍ら、地域を歩き回って生き物や風景などをカメラや電子顕微鏡で観察、記録し続けた。その成果は長野日報で12年間連載した「長ぐつ先生のフィールドノート」などで紹介してきた。

機材や資料を活用していこうと「長ぐつ先生の資産等を活かす会」が2年ほど前に発足。以前から、同市のますみケ丘平地林を活用し子どもたちへの教育活動をしてきたメンバー。そうした地域への還元も踏まえ、建石さんの資料を整理し展示する場を地元の伊那西小学校を念頭に市内施設に設けることを考えた。

21日には、建石さんや代表の植木達人同学部教授らが市役所を訪れ、場所の提供を市教育委員会に依頼。笠原千俊教育長は「学校にスペースを確保するのは難しさもあるが、他の施設も含めて可能か預かって考えたい」と応じた。

建石さんは「捨てるのは忍びない。整理するには相当の時間がかかるだろう」。植木教授は「カメラだけでなく昔から撮りためた伊那谷の写真も貴重。ぜひ教材としても活用したい。(建石さんは)高齢となっていて早く進めたい」と話した。

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