2023年12月24日付

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「カスハラ」と耳慣れない言葉だが、サービス業界では深刻な悩みの種だという。カスタマーハラスメントの略で顧客による過剰な要求や悪質なクレームのこと。多くの人が苦い経験をしている▼諏訪で開いたカスハラ対策セミナーの講師、津田典子さんによると、最初は苦情でも対応を誤ってハラスメントになるケースが多いという。屈すると再発につながる恐れもあるから対処が難しい。トラブルを防ぐ基本は「相手の気持ちを先読みすること」だそうだ▼華やぐ店先でサンタクロースの帽子をかぶったクマの縫いぐるみが客のほほ笑みを誘っている。実社会では、各地で熊が住民を震え上がらせた。餌に困っていた彼らは無事、冬眠に入れたのだろうか。海外ではゾウが食物を求めて民家に侵入している情報もあった▼人間社会なら襲撃も侵入も重大犯罪だが、自然界では人間が被害者であっても分が悪い。環境のバランスを壊し、野生動植物の生息圏を狭め続けたしわ寄せで、さまざまな生き物が「このままでは生きられない」と訴えている。利益ではなく、命がけのクレームだ▼よくある苦情と退け、排除するだけでは根本的な解決にはならない。先回りの配慮は遅きに失しているが対処が遅れれば事態は悪化、深刻になる。「地球の生き物みんなが仲良く幸せでありますように」。聖なる日に世界中で子どもたちがそう願っているのではないか。

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