天竜川、小和田地区 堤防整備・基盤整備着手へ

LINEで送る
Pocket

国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)と中川村は23日、天竜川の増水で冠水の恐れがある同村片桐の小和田地区の治水事業の「堤防整備・基盤整備合同着手式」を現地で行った。国や村などの関係者約70人が出席。村が事業主体の基盤整備は、JR東海のリニア中央新幹線建設工事に伴う発生土などを活用して農地のかさ上げを行い、災害に強い安全安心な環境を整備する。

堤防整備と基盤整備は関係機関が連携して地域の宅地や農地の浸水被害を解消し、スマート農業により生産性向上を目指す「天竜川上流流域治水プロジェクト」の一環。天竜川西側に面する同地区は洪水で過去からたびたび水害を受けており、基盤整備は地元住民の長年の悲願だった。基盤整備の実施に合わせ、国が堤防整備事業を具体化した。

基盤整備の面積は約28ヘクタールで表土をさらった後、来年4月以降にリニア発生土(約75万立方メートル)を搬入。発生土を2~3メートル盛り土した上に、小渋ダムの堆積土50センチ、耕土30センチを盛る。また、田んぼダムを導入して貯留機能をさらに高める。かさ上げ後はほ場整備し、区画を大きくした上でスマート農業を取り入れる計画だ。天竜川下流の地域から着手し、事業完了(換地完了)は2032年度を予定する。

堤防整備はすでに23年度から用地取得に着手。事業の実施延長は天竜川右岸の約1.1キロで、既存の堤防と比べて約4メートル高くする計画という。事業完了の時期は現在未定。

着手式のあいさつで宮下健彦村長は「基盤整備と堤防整備により、安全安心な地域になることを願う。担い手への農地集積や機械化による農業の省力化が図られ、同地区の農業振興に寄与することになればと期待する」と話した。

おすすめ情報

PAGE TOP