2023年12月29日付

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新年が間近に迫ってきた。正月の子どもたちのお楽しみの一つはお年玉だろう。お年玉の語源は、正月に歳神(年神)を迎えるために供えられた丸い鏡餅の霊魂が宿った依り代(よりしろ)、歳神(年神)の象徴が、家長によって子どもに分け与えられ、その餅が「御歳魂」と呼ばれたことから、とする説がある▼気になるお年玉の相場は、幼児でも最低1000円になるそうだ。お祝い用の新券を用意していない場合は注意が必要。来年7月3日の改刷に伴い、新券の発行量が減少し、窓口でなければ手に入らない金融機関が多い。年末営業はほとんどがきょうまでである▼福沢諭吉の一万円、樋口一葉の五千円、野口英世の千円の紙幣が登場したのは、2004年11月。約20年で次の人物に引き継がれるが、銀行券の発行高は今も増え続け、20年前の1.6倍に達する。キャッシュレス化が進展してもお札に対する需要は高いのが要因だ▼日銀松本支店によると、銀行券の特長は、さまざまな経済取引の決済に利用される汎用性や誰でも受け取られる一般受容性、支払い完了性、匿名性がある。一方、保管や搬送コストがかかるほか紛失、盗難、焼失、破損などのリスクもある▼改刷では、偽造防止のため、高精細のすかしや深凹版印刷、世界初の3Dホログラムなど多くの新技術が導入される。改刷によって眠っているたんす預金が消費に回るのか。動向が注目される。

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