「日本一長い」諏訪清陵高の校歌でギネス挑戦

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昇降口に掲げた歌詞を背に、手拍子を打ちながら校歌を練習する音楽部=諏訪清陵高

諏訪清陵高校(諏訪市)同窓会は、「日本一長い」とされる校歌を最多人数で歌うギネス世界記録を目指し、挑戦へと動き始めた。2025年に迎える学校創立130周年に合わせて計画。長年歌い継ぐ歌詞は第一、第二があり、序章と終章を含め20番に及ぶ。コロナ禍で歌唱の機会が失われた困難な状況を背景に、校歌を見詰め直し、母校への誇りと絆を深める機会とする。

校歌は1903年に制定。第一「東に高き」と、第二「ああ博浪の」で構成し、すべて歌うと10分を超える。学校が創設された1895年にはなかった校歌。生徒の自治組織「学友会」が立ち上がり、卒業生と諏訪地域ゆかりの学生に制作を依頼した。

歌詞は極めて難解。質実剛健、勤勉努力の校風をはじめ、中国の史記から理想の追求まで歌っている。同市四賀出身の伊藤長七が第一、卒業生で茅野市米沢出身の中島喜久平が第二を作詞。太鼓、手拍子、足踏みに合わせて歌う。

かつては出身中学ごとの集まり「地方会」で、先輩から特訓を受けて覚えた校歌。肩を組み、仲間と夜通し歌う姿もあったという。

2023年夏、ギネス登録挑戦への話が浮上。ともに同校51回生の山崎壮一さん(91)、平島佐一さん(91)が提案した。2人によると、1948年の学制改革で高校になった当時も、先輩たちの精神が宿る校歌を変わることなく継承。「伝統と誇りがあった」と振り返る。同窓会事務局長で79回生の髙木保夫さん(66)は「節目に、日本一長い校歌を大勢で歌うことに意味がある。実現できる道を探りたい」と夢を膨らませる。

ギネス登録の申請に向け、130周年記念同窓会総会の幹事長を務める92回生の笠原健一さん(53)が手続きを進める。2025年の総会後、公式認定員立ち会いの下で大勢の卒業生が歌い、認定証を受けたい考えだ。「在校生も交えて挑戦できれば。校歌を見返して愛唱し、次世代につなげたい」と話す。今後は記録認定が受けられるよう詳細を検討していく。

コロナ下の影響は続き、23年度入学式で歌唱を中止。新入生のため、同校音楽部がオリエンテーションで太鼓を打ち鳴らし、歌って歓迎した。同校によると、同年度卒業式で斉唱を検討。学友会文化生活委員会が1月から練習会を計画している。

委員長で同部所属の岡田泰実さん(17)は「昔から女子トイレにまで歌詞が貼ってあるけれど、覚えるのは難しい」と明かし、スマートフォンで長い校歌を表示。「以前は中庭で日常的に歌っていたと聞く。そんな光景を取り戻したい」と意欲を燃やしている。

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