茅野市 9日から夜間の小児オンライン診療

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医療相談アプリ開発のリーバー(茨城県つくば市)が茅野市を対象に行っている18歳以下の子どもを持つ保護者向けのオンライン医療相談サービスの実証実験は9日から、夜間に小児科医が対応するオンライン診療を追加する。昨年11月に始まったチャット機能を使った医師による相談サービスの登録者数は12月25日現在で504人となり、市の想定を上回るペースで浸透している。

オンライン診療は3月15日までの約2カ月間、土曜と祝日を除く基本的に週6日午後6~10時に筑波大学付属病院(つくば市)の小児科医がビデオ通話で診察するサービス。スマートフォンなどを使い、自宅にいながらリアルタイムで診察が受けられる。対象は登録者のうち、同実証実験に協力するすがわら小児クリニック(同市ちの)で過去に診察を受けたことがある子ども。オンライン診療は通常の保険診療となり、福祉医療費助成制度が活用できるため、診察代は月額上限500円。これにシステム利用料が加算される。

オンライン診療スタートに合わせ、市内の調剤薬局が当番制で午後10時まで処方箋を受け付ける態勢も整えた。当番薬局でオンライン診療に基づく処方薬が受け取れる。

実証実験の内容が拡充されると、市在住の対象の保護者は、夜間子どもが体調不良となった場合に諏訪中央病院(同市玉川)などの総合病院の救急外来や諏訪地区小児夜間急病センター(諏訪市四賀)での受診に加え、オンライン診療とすでに始まっているチャット機能を活用した無料の医療相談から子どもの状態に合わせて医師の知見に基づく対応が選択できる。

市DX推進課によると、チャット機能を活用した無料の医療相談は12月25日現在で55件の利用があった。オンライン診療を含めた同サービスの実証実験はつくば市でも始まっており、同市での利用登録は約500人。約25万6000人という人口規模を加味すれば、茅野市の方が浸透しており、需要の高さがうかがえる。同市の登録者からは「子どもが小さくて毎日が不安なのでが心強い」などと評価する声が寄せられている。

実証実験では子育て中の保護者の医療サービスの充実という側面だけでなく、比較的負担が大きいとされる小児科のかかりつけ医の負担軽減や夜間の子どもの体調悪化の程度によって保護者が救急診療以外を選ぶことによる医療費の抑制、医療機関への負荷軽減効果も調べている。

同課は「これまでは期待の声が大きかったが、今後は実際に利用した人たちの感想が集まってくる。市民、医療機関の双方にとって良い効果が得られるといい」と語った。

リーバー社は内閣府の予算を活用し、国からデジタル田園健康特区に指定された茅野市とスーパーシティに指定されたつくば市で実証実験を行っている。

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