地域の企業が抱える課題 学生が改善提案

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漫才調のユニークなプレゼンテーションで企業の課題解決策を提案した学生

公立諏訪東京理科大学(茅野市)は10日、産学公連携で展開する課題解決型授業「地域連携課題演習」の公開発表会を同大で開いた。授業に協力する企業、病院計4社、団体から与えられた課題への解決策をコンテスト形式で発表。事前選考を通過した8チームがこれまでの学習の成果を披露した。参加学生、教員、企業関係者らの投票の結果、人と医療データをつなぐ情報共有システムを開発した学生チームが最優秀賞に選ばれた。

工学と経営学の融合教育を特色の一つにしている同大の象徴的な授業で2年生対象の必須科目。工作機械や産業用ロボットのプリント基板の製造会社、半導体用パッケージ基板の製造会社、会員制リゾートホテル、市・諏訪中央病院が協力してきた。学生たちは企業訪問を行い、9~10人の少人数チームで企業側が抱える課題について理解を深めてきた。昨年12月に審査会を行い、担当する企業ごとに2チームずつ選出。審査会を通過した計8チームが10日の最終プレゼンテーションに臨んだ。

学生チームは7分以内で改善策を提案。企業の認知度向上に向けてSNSや動画で発信したり、繁忙期と閑散期のスタッフの適正化を図るための業務提携をしたりする案を示した。企業訪問の際に社員食堂で無料提供されていたとんかつに心をひかれたという学生チームは漫才調でとんかつの無料提供とSNS宣伝を組み合わせた認知度向上案を紹介した。

最優秀賞は訪問診療の際に対象の高齢者がリハビリ施設に行ってしまい、診療が円滑にできなかったという現場の医師の声を基に医師と介護士の間で高齢者の生体情報の共有が行われていない課題に着目し、医療・介護に特化した情報システムをわずか1カ月で開発、実装した学生チームが獲得。同チームのメンバーで情報応用工学科の増田晃大さん(22)は「時間的な制約、技術的な難題に直面し、開発を諦めそうになったが、メンバー同士で知識を共有し合い乗り越えた。地域社会に変化を起こせる可能性があるのではないかという希望が得られた」と振り返っていた。

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