山車飾り今昔4舞台 13、14日箕輪南宮神社に

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藤井聡太八冠とライバル棋士を模した人形を飾り、対局場面を表現した山車飾り=箕輪南宮神社

箕輪町木下の箕輪南宮神社境内に13、14の両日、氏子たちが同神社初祭りに合わせて手作りした飾り物「山車飾り」(町民俗無形文化財)がお目見えする。コロナ禍を契機に、歴史上の出来事だけではなく、現代を象徴する時代の寵児を題材に取り上げるなど作風の幅を広げてきた。感染対策が大幅に緩和されて迎えた今年は、新風を吹き込みつつ伝統文化をつなごうと、コロナ禍前とは一味異なる新旧の息吹を感じさせる四つの舞台を用意した。

山車飾りの奉納は、明治時代から続くとされる新春の風物詩。祭りの呼び物として、かつては商店や常会ごとに制作され沿道をにぎやかに彩ったが、戦後に衰退した。1979年に存続を願う住民有志たちが木下山車飾保存会を結成。特設舞台に人形を飾り、軍記物や昔話などの一場面を再現してきた。コロナ禍で制作活動の中止や規模縮小を余儀なくされる中、題材を見詰め直し、現代の世相を象徴する飾り物作りにも着手、技術の伝承を図ってきた。

今年は、将棋界をけん引する藤井聡太八冠の対局場面、「関ケ原の戦い(東西陣営で2舞台)」など、前年の倍となる4舞台を用意。従来制作してきた6舞台の半数以上まで持ち直した。保存会員約50人が、昨年11月から、ほぼ連日のように作業。木材や針金、発泡スチロール、稲わらなどを材料に、人形の骨組みから背景セットまで、手間暇をかけてこしらえた。将棋の対局場面では、藤井八冠とライバル棋士を模した人形2体を舞台上に配置。モーターを使って人形の腕や首を動かすことで、藤井八冠が盤上に駒を打つ様子や対局相手が次の一手に頭を悩ませる場面を再現したアイデア作だ。

保存会員の大半は60~70代。後藤忍会長(79)は「若い人たちに加入してもらい、新しいことを取り入れながら伝統文化をつないでいきたい」と意欲を燃やす。

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