御神渡り観察1週間 諏訪湖に「冬が来た」

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氷斧を振り下ろす八剱神社祭典委員長の桑原良次さん

諏訪湖の御神渡り(御渡り)観察は7日目の12日、開始から1週間を迎えた。御神渡りの判定と神事をつかさどる八剱神社(諏訪市小和田)の氏子総代たちは、湖岸に張った氷を手にして「冬が来たな」と笑顔を見せた。6季ぶりとなる御神渡りの出現を願いながら、夜明け前の凍てつく諏訪湖に通い続けている。

観察は6日から始まり、諏訪市豊田の舟渡川河口近くで気温や水温、湖面の状況を記録している。12日の気温は氷点下5・9度、水温は3・3度だった。無風で湖面に波もないためか、岸際の氷は一晩で厚さを増し、今季最厚の2センチになった。沖合10メートルにまで薄氷が広がり、「キューン、キューン」「パキッ、パキッ」などと、”氷が鳴く音”も聞こえた。

同神社祭典委員長の桑原良次さん(64)は、今季初めて「氷斧(こおりよき)」を振り下ろし、湖の氷を取り上げた。「まだ、やっこい(軟らかい)な」と語り、「どんどん厚くなって、力いっぱい斧が振れるようになれば、御神渡りができると思う」と願いを込めた。

諏訪湖は氷点下10度が3日続くと全面結氷する。夜と昼の寒暖差で膨張と収縮を繰り返すと割れ目がせり上がり、湖の南北に走る氷脈が御神渡りとなる。諏訪の人々は自然現象に畏敬の念を抱き、諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとへ向かった「通い路」と信じてきた。

八剱神社の宮坂清宮司は「観察から1週間、水が凍るにはちょうど良い水温を保っている。久々に凍っている湖を見た。本当の冬が来たなと思う。大寒に向かって氷が厚くなっていけば」と話していた。

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