干支にちなんだ企画展 サンリツ服部美術館

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龍をモチーフにしたつぼなどが並ぶサンリツ服部美術館の企画展

諏訪市のサンリツ服部美術館で、今年の干支(えと)「辰」にちなみ、龍をテーマにした工芸品の企画展が開かれている。紀元前16世紀から紀元後20世紀にかけて、中国や日本で制作されたつぼ、皿、鉢など47点を紹介。古くから親しまれ、多様な姿で表現された作品が会場を彩っている。2月25日まで。

同館によると、龍は水や天候を支配する霊獣として、東洋で信仰されてきた想像上の生き物。権威や高貴の象徴とされ、器や衣服の文様に多く描かれているという。

重要美術品の「五彩透彫仙盞瓶水注(ごさいすかしぼりせんさんびんすいちゅう)(金襴手)」は16世紀の作。胴部にクジャクの透かし彫りをあしらい、細長い注ぎ口の付け根には龍を描く。細かな色付けの上に金彩で装飾。同館は「ふた付きで透かし彫りのある水注が現存するのは珍しい」としている。

入り口には、1本足の龍神をデザインした古代中国・殷時代の青銅器を展示。青色で荒れ狂う波と飛翔する龍を表したつぼのほか、龍と鳳凰、鶴、キノコの「霊芝(れいし)」文様を施した縁起の良い色漆の盆などもある。

学芸員の藤生明日美さんは作品の背景にある伝承を紹介し、「迫力ある眼からひょうきんな表情まで描かれ、先人たちの龍への親しみを感じ取ることができる。多様な姿を知ってもらう機会になれば」と話す。

時間は午前9時30分~午後4時30分。休館は祝日を除く月曜日。入館料は大人1100円、小中学生400円。問い合わせは同館(電話0266・57・3311)へ。

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