雌雄一対、阿吽の舞 仲仙寺で羽広獅子舞奉納

LINEで送る
Pocket

雌雄2頭の獅子が躍動した「羽広獅子舞」の奉納=14日朝、伊那市の仲仙寺

伊那市西箕輪羽広に400年以上伝わる「羽広獅子舞」(市無形民俗文化財)が14日朝、地元の仲仙寺で奉納された。雌雄一対の獅子による舞い合わせが特徴。住民でつくる獅子舞保存会が息の合った舞いを披露し、五穀豊穣(ほうじょう)や地域安寧を願った。

獅子舞は1613年に寺の再興を祝って舞ったのが起源とされ、小正月の伝統行事として受け継がれている。勇壮なおはやしに合わせて、剣や御幣を手に獅子の躍動感ある動きを表現。「剣の舞」「豊穣の舞」など五つから成る「阿吽(あうん)の舞」を繰り広げた。

舞手は生涯に1度が基本とされるが、新型コロナ下では「稽古が不足し継承に支障が出た」(唐澤正志会長)などとして、白鳥敬さん(53)と青木優さん(41)が2度目を務めた。能登半島地震などが発生し多くの犠牲が出ている中で、「幸せを願う気持ちを込めて舞った」と語った。

本堂には住民ら多くの見物客が訪れ、優雅な舞いを見入った。上伊那農業高校1年の生徒(16)は父親が保存会のメンバー。「迫力があってかっこいい。将来は参加して伝統を継承したい」と話した。

奉納後には、雄と雌とが地区の南北に分かれ、地域を回っての舞いを4年ぶりに復活させた。コロナ禍前のように各戸を巡る「戸毎舞」ではなく、地区の集会場で舞う形で行った。

おすすめ情報

PAGE TOP