諏訪湖寒ゴイみそ漬け名物に 漁協と川魚組合

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今年の初市に並んだ諏訪湖の寒ゴイ。漁協と川魚店がみそ漬け(みそ焼き)を名物にしようと動き出している

諏訪湖漁業協同組合と諏訪川魚組合が、この時季に捕れる諏訪湖の寒ゴイと諏訪特産のみそを使った「鯉のみそ漬け(みそ焼き)」を、コイ料理を扱う川魚組合加入店で販売する準備を進めている。かつては店頭や漁師の食卓に並んだものの、食生活の多様化などで姿を消した。漁協によると、近年はみそ漬けに向くという大型のコイを捕る漁師はいなかったが、冬季のコイ漁に再び力を入れて川魚店に供給できるようにし、「地域の名物にしたい」と意気込んでいる。

みそやみりんなどで切り身を漬け込み、焼いて食べるみそ焼き。甘露煮や唐揚げ、あらい、鯉こくといった代表的な料理があるが、漁協の藤森惠吉組合長は「私の家では刺し身やみそ焼きで食べることが多かった。鯉のみそ焼きはワカサギの鎌倉漬け(南蛮漬け)とともに、幼少期の思い出の味」と話す。

鯉こくにあらひ(い)にあきて焼かせたる 鯉の味噌焼うまかりにけり--。藤森組合長によると、就任後、歌人の若山牧水(1885~1928年)が佐久を旅した際に詠んだ短歌に改めて接し、みそ焼きを復活させたいとの思いを強めた。川魚組合に提案し、コイを扱う複数の店から前向きな回答を得た。

脂が乗った大型の寒ゴイを刺し網などで捕り、みそ漬け用に供給していく考え。関係者を招いた試食会を経て、この冬にも川魚店が販売できるようにしたいという。

甘露煮などを製造販売する下諏訪町の老舗「丸六本山川魚店」の本山公之社長は「以前は鯉のみそ漬けを作っていた。味は良く、大きいコイが入手できるようになれば再び出したい。資源に影響しない形で進められたらいい」。藤森組合長は「香ばしく、みその風味でご飯や酒が進む。諏訪湖のコイのうまさや郷土料理の良さを知ってもらい、漁師、川魚店、地域の全てが潤う取り組みにしたい」と話している。

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