大久保の最終処分場予定地 宮田村買い取りへ

LINEで送る
Pocket

記者会見で事業者との基本合意を報告する小田切康彦村長(中央)ら

宮田村の小田切康彦村長は16日、村役場で記者会見し、南箕輪村の廃棄物処理業者「ハクトートータルサービス」が宮田村大久保区で計画する廃棄物最終処分場事業の撤退と、これに伴い計画予定地を村が買い取ることで同事業者と基本合意に達したと明らかにした。買い取り予定額は土地および土壌調査費などを含めた2億3000万円(消費税込み)。小田切村長は「1年以内に本契約にこぎ着けたい」との意向を示した。

土地取得については同日開いた村議会臨時会に村が土地取得の議案を提出し、議会は可決した。

同社は2015年、別の民間企業が所有の土地を購入。放射性物質含有の焼却灰や飛灰・汚泥を含む一般廃棄物や産業廃棄物の最終処分場を建設する計画に対し、住民団体「宮田の環境を守る会」が反対運動を展開。23年末現在10万9841人分の反対署名を集めている。村は19年7月、地裁伊那支部に調停を申し立て、買い取り額の交渉を進めていたが、20年に不成立となっていた。

会見には小田切村長と長谷川洋二顧問弁護士らが出席。コロナ5類移行を機に、昨年5月から長谷川弁護士が事業者と交渉し、同12月22日に基本合意に至ったなどと報告した。

これによると、対象の土地の面積は1万1658.22平方メートル。村は、敷地内の構造物の撤去、土壌汚染および地中埋設物の調査や除去・撤去し「更地」とすることを買い取りの条件とし、取得予定価格には土地代とこれらに関わる費用を含めた。

また、調査により土壌汚染除去や埋設物撤去が必要となった場合は、7000万円を上限に取得価格に上乗せするとしている。最終的な金額は土壌調査などを経て決まるとし、新年度一般会計当初予算案には見込み額を計上するという。

小田切村長は「2024年度内に土地の取得を完了したい」との意向を示し、取得後の土地利用については「村の工業地帯に見合う企業に来てほしい」と述べた。

おすすめ情報

PAGE TOP