ほんだれ様願い事いっぱい 箕輪の向山さん宅

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五穀豊穣などを祈る小正月飾り「ほんだれ様」と作り手の向山喜通さん

箕輪町富田の農業、向山喜通さん(80)宅の庭に、五穀豊穣などを祈る小正月飾り「ほんだれ(穂垂)様」が飾られている。穀物がずしりと穂を垂れているように見立てて作る伝統的な手法を守りつつ、時流に合わせてアレンジする向山さん。今年は、熱中症にならないようにと祈願する笠やクマよけの鈴も飾り付け、「願い事がいっぱいで、神様も困るだろうな」と茶目っ気たっぷりに笑っている。

ほんだれ様を作り続けて約25年。今月上旬までに、持ち山や庭から木々を切り出すなどして材料を調達した。今年の大きさは、直径約1メートル、高さ約3メートル。台座は、長さ約1メートルのヒノキの丸太約50本を束にしたもので、しめ縄を飾り付けた。台座に立てたミズブサの木に、表皮を削り垂れ穂に見立てたクルミの棒を50本ほどつるし、色とりどりの繭玉を約60個飾った。向山家で使っていた養蚕や農作業、山仕事の道具などのほか、無病息災を願ってマスクも並べた。

向山さんによると、富田地区では、半世紀ほど前までは各戸に飾られていたほんだれ様。だが、若者の農業離れなど生活様式の様変わりにより、次第に姿を消していった。「材料を集めるのは大変だが、今後も伝統を守り続けたい」ときっぱり。20日朝まで飾り、同日にたき上げる。

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