若者客の開拓狙う い~なちゃんカード20年

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伊那市内で利用できる多機能型ICカード「い~なちゃんカード」が、1996年11月の運用開始から20年を迎えた。カード利用者は約8100人にのぼり、運用する伊那市コミュニティーカード協同組合は、「固定客の確保にもつながり、一定の経済効果がある」と評価。一方で、若者を中心とする新規利用者や減少する加盟店の確保を課題に挙げる。節目を記念し、8日に開く抽選会を弾みに利用促進を図りたい考えだ。(寺田英祥)

商店会ごと別々に行っていたスタンプ形式でのポイントサービスを統合し、市内全域で地域振興を目指そうと、96年にスタート。電子マネーによるプリペイド(前払い)機能も備え、先進的な取り組みとして注目を集めた。医療機関など一部公共施設で利用できるようにしたほか、駒ケ根、飯島、中川の3市町村の「つれてってカード」と利用提携を結ぶなど、利便性の向上を図ってきた。

同カードでは、買い物金額108円ごとに1ポイントを発行し、1ポイント1円として各加盟店で使用できる。2015年度に発行したポイント数は計586万ポイント。消費額に換算すると、約6億円に当たり、「一定の経済効果がみられる」と同組合。前年度比約60万ポイント増となり、2011年度以降の減少傾向に歯止めをかけた。

悩みの種は加盟店の減少だ。運用開始当初は200店舗近くあったが、店主の高齢化などで現在の93店にまで半減。同組合は未加盟店に対し、一般のクレジットカードの手数料が低く抑えられるメリットを伝え、加盟を促したい考え。「市内のどの店舗でも使えれば、カードの魅力は一層高まるはず」とし、顧客の新規開拓につながるとみる。

商店街の空洞化を懸念し、同組合は長期ビジョン委員会を立ち上げ、カード利用促進方法を模索している。1月にホームページを刷新し、店舗ごと詳しい情報を掲載しPRを図る。8日には、豪華景品が当たる抽選会を伊那市通り町のタウンステーション伊那まちで開くほか、同日までの新春初売り期間中は、通常の倍のポイントを進呈する。

中村紘司代表理事(75)は「商店ごとに店の魅力を高めるのはもちろん、カードの使い勝手の良さをPRし、若い顧客を取り込んでいけるようにしたい」としている。

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