2024年1月23日付

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散歩がてら、諏訪湖畔を歩いてみる。柔らかな日差しが届き心地いい。湖面に目をやると、諏訪市側は北風の影響か、大きくうねった波が岸に打ち付けている▼御神渡り(御渡り)が観察されている諏訪市豊田の舟渡川河口に立ち寄る。昼間は人けがない。今月6日以降、毎日朝の朝暗いうちから集まり、観察を続ける関係者の皆さんを想像する。本紙統合版の「御神渡り日記」も、氷斧(こおりよき)の出番がなかなかなく、もどかしそうに日々水面を見詰める観察総代たちの様子を伝える▼御神渡りの記録は室町時代から伝えられるといわれる。1985年ごろまでは頻繁に出現していたが、地球温暖化の影響か、それ以降はなかなか見られなかったり、出現しても規模が小さかったり。近年では2018年が最後。5季連続で御神渡りのない「明けの海」が続いている▼御神渡り日記には、観察総代のほかにも、観光客や、コーヒーの差し入れをしたり、旅の際の触れ合いで懇意になったりして、遠方から訪れるファンも登場する。諏訪の自然や信仰、人情といった地域資源が人を引き付ける。神と神を結ぶとされる御神渡りは、人と人をもつなげているようだ▼御神渡り出現の条件は、最低気温が氷点下10度ほどの日が3日以上続くこととか。今日から厳しい冷え込みとの予報。寒さは苦手だが、毎朝暗く寒い湖畔に集う皆さんの努力と思いが報われることを願いたい。

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