天満さん窪島さん ヴァイオリンと軽快トーク

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ヴァイオリン独奏の合間にトークを繰り広げる天満さん(右)と窪島さん

国際的バイオリニストの天満敦子さん=東京=と戦没画学生慰霊美術館「無言館」(上田市)館主の窪島誠一郎さん=同市=を招いた「ヴァイオリンと語りの会」(ワイエフ主催)が21日、茅野市民館で開かれた。同館での2人のステージは2年ぶりで約240人が参加。窪島さんは「老いざかり」をテーマに軽快なトークで観客を笑わせたほか、約1年半の闘病生活を乗り越えた天満さんは魂のこもった音色を響かせた。

窪島さんは全国各地で戦没画学生の絵を集めて1997年に無言館を設立。設立のいきさつや戦争で勉強する時間がなかった画学生の作品への思いなどを述べた後、がんを患った経験も語った。「老いることは病気との付き合い」とし「自分がその身になると本当につらさが分かる。大切な病の経験」と前向きな病との付き合い方を示した。

天満さんは代表曲「望郷のバラード」など15曲ほどをヴァイオリン独奏で披露。舞台に登場すると大きな拍手がわき上がり、観客は繊細で美しい音色に聴き入った。演奏の合間には窪島さんとのトークも交えて、天満さんは「ヴァイオリンにほぼ触れない日々が丸1年続いた。今も自分と戦う毎日だが、弾けることに自分でも感動している」と涙ぐんだ。窪島さんは「リハビリの努力はすごい」とたたえて、長期化するロシアのウクライナ侵攻にも触れて「生きたくても生きられなかった人たちの分を今生きている」とエールを送っていた。

催しは例年1月に天満さんのコンサートを市民館で開くワイエフ(岡谷市)が企画。天満さんが20年にわたって無言館でコンサートを続けている縁で、窪島さんの講演も併せて2年ぶりに実施した。

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