珠洲市で捜索、搬送 上伊那消防隊員活動報告

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白鳥孝連合長に被災地の状況や活動を報告する中隊長

能登半島地震を受けた緊急消防援助隊として被災地の石川県珠洲市に10~22日に入った上伊那広域消防本部の隊員が、23日に上伊那広域連合の白鳥孝連合長(伊那市長)に活動を報告した。建物が壊れ道路がゆがみ「想像を超えていた」と振り返る現場で捜索や救急搬送に当たった。ライフラインが寸断し、水や食料の備蓄、トイレや暖房の備えなどの重要性を改めて感じたと話した。

同本部の隊員は、県内13消防本部で編成された長野県大隊の一員として活動した。期間中に上伊那では全6消防署などから1~4次隊計58人を派遣。安否確認や捜索、老人ホームからや金沢市までの搬送などを担った。23日は各隊の中隊長らが市役所を訪れ、報告した。

建物や道路の損壊のほか、橋がずれ、珠洲市の海岸部では津波で押し流された舟が陸上にあったという。被災者の様子を振り返った隊員は「声を掛けづらいほど疲弊しているように見えた」とし、現地の悲惨な状況や疲れ果てた住民らの現状を伝えた。

活動中には震度4程度の余震が一日に何回かあり、倒壊建物から避難し捜索がストップすることも。1次隊の西村由久中隊長(50)は「安全確保に苦労した。隊員のモチベーションの維持にも気を配った」と振り返った。

被災地を踏まえた災害への備えとして、トイレなどの課題を挙げ、エアコンの普及に伴い灯油を使う暖房器具が減っていることも指摘。西村中隊長は「食べ物、トイレ、寝る所、暖房などを確保しておくことが必要。上伊那の皆さんにも知ってほしい」と話した。

白鳥市長は「地震はいつ起こるか分からない。反省会の場を持ち、いざという時にどう動くかシミュレーションを」と求めた。

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