諏訪湖飛来のコハクチョウ 異例の少なさ

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25日昼に横河川河口付近に姿を見せた2羽のコハクチョウ

諏訪湖の冬の風物詩となっているコハクチョウ。越冬する群れが毎冬訪れ、北帰行まで羽を休める。しかし、今冬は例年にない少なさで、保護・観察を行う「諏訪湖白鳥の会」が今季確認した1日の最多飛来数は8羽。例年1月下旬から増えて2月上旬に飛来のピークとなるが、25日に確認できたのは2羽のみ。近年飛来数は減少傾向にあり、同会事務局長の花岡幸一さん(68)は、1974年以来50季続く諏訪湖への飛来が途絶えてしまうことを危惧している。

同会は毎年諏訪湖でハクチョウの初飛来を確認してから、毎朝岡谷市の横河川河口付近で餌づけを行い、その際に数を確認している。同会の記録では、1日の最多飛来数は2020~21年シーズンが107羽、21~22年が44羽、22~23年が29羽。20年以前にも少ない年はあったが、今季は極端に少ないという。昨年1月25日に確認した飛来数は19羽だった。

今季は昨年12月24日に成鳥のペアとみられる2羽の初飛来を確認。今月18日には群れの6羽(うち幼鳥2羽)が新たに訪れたが、1日で去っていった。「おそらく縄張り争いで先に来ていた2羽に追いやられたのでは」と花岡さん。2羽は24日朝から姿が見えなくなり、25日朝も確認できなかったが、同日昼にいつもの河口付近に姿を見せ、花岡さんから餌をもらった。

40年以上諏訪湖のハクチョウを見守る花岡さんは「日本海側の山形県や新潟県で雪が降っても日中に解け餌が安定して確保できるため、内陸のここまで来る必要がなくなった」と、温暖化を減少の主な要因と推察。「これだけ少ないのは記憶にない」とし、「ハクチョウは新しい個体を連れてきながら入れ替わる。来季も来てくれるか心配だね」と話した。

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