国天然記念物・ヒシクイ 諏訪湖に複数羽飛来

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諏訪湖畔で羽を休めるヒシクイ=26日、下諏訪町西高木の高木源湯前

国天然記念物で絶滅も危ぶまれるマガンの一種・ヒシクイが今冬、諏訪湖に3羽飛来して羽を休めている。日本野鳥の会諏訪支部副支部長の宮澤富幸さん=岡谷市川岸=によると諏訪に姿を見せるのは2年ぶりだが、複数羽の確認は20年来なく、数カ月の長期滞在は昭和以降の記録史でもおそらく初めて。野鳥愛好家は「このまま北帰行までいてくれたら」と初の越冬に期待し、遠来の珍客を歓迎している。

ヒシクイは体長が亜種を含めると80~100センチ、カルガモとコハクチョウの中間ぐらいの大きさで、国内に渡るガンの中では最大。宮澤さんは昨年10月11日に初観察したという。夏にシベリアなどで繁殖、冬に南下し国内では東北、北陸の日本海沿岸で多数の越冬が見られるが諏訪では珍しく、「寒波の際に大群で飛来したカモやオオバンに交じってきた迷鳥では」とする。

3羽は主に下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館前辺りから諏訪市境の湖岸で寄り添い合って過ごしている。草食で、その名の通りヒシの実が大好物。ボリボリと熱心にかじる姿も見られ、漁業者泣かせの諏訪湖のヒシが、海外からの希少なお客を足留めさせる最上のおもてなしになっている。

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