2024年1月28日付

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料理を作ることが好きだ。今は種々の状況が重なり、ほぼ毎日食事作りをしている。思い通りの味になり、料理を食べた人から「おいしい」と言ってもらえたなら、これほど幸せなことはない▼だが、買い物に行くと昨今の物価高で食材が値上がり、本当は欲しい品物でも予算に合わず、買えない時がある。買い物時間が以前より長くなった。一つの食材を前に「これは必要か、不要か」を考える時間が予想以上に掛かるからだ。一度、買い物かごに入れた食材を、再び陳列棚に戻すことも少なくない▼帝国データバンクの食品主要195社価格改定動向調査によると、2023年の1年間に値上げした食品は3万2396品目。22年の2万5768品目を上回り、バブル崩壊後の30年間では「記録的な値上げラッシュ」になった▼実際、食品の値上げに対し、消費者の購買力が追い付かず「値上げ疲れ」が出ている。同社の試算では、2人以上の世帯で1か月3685円の食費が節約によって抑制された。一部の食品は値上げ後に販売数量が減少する影響も出ている▼給料は上がらず、物価ばかりが上昇するのでは生活できない。米国の政治学者ジェラルド・L・カーティスは「日本は国民がしっかりしているから、政治が貧困なままでいられる」という。だが今や国民も困窮の極みだ。国会議員は今こそ、手腕の見せどころ。裏金を作っている暇はない。

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