養蚕の写真募集 駒ケ根シルクミュージアム

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養蚕に関する昔の写真の提供を呼び掛ける関宏夫館長

養蚕に関する昔の写真の提供を呼び掛ける関宏夫館長

上伊那地方の養蚕や製糸に関する資料を展示する駒ケ根シルクミュージアム(駒ケ根市東伊那)が、昔の養蚕の様子を撮影した写真の提供を呼び掛けている。蚕の飼育環境が分かるものや蚕に桑を与える作業風景など、昭和時代以前の様子を伝える写真。収蔵資料の充実を図る一環で募集し、地域の主産業だった養蚕の歴史を保存していきたいとしている。

同館によると、上伊那地方では大正時代から昭和30年代にかけて養蚕が盛んだった。最盛期は1933(昭和8)年で、農家の7割を超える1万6千戸以上が養蚕に励んだ。同40年代以降は、洋装や化学繊維の普及で衰退。市内では今年度、1軒の農家が残るのみになったという。

「養蚕はかつての上伊那の主産業。全国有数の産地だった」と関宏夫館長。養蚕を経験した世代が高齢となる中、蚕具など展示品の収集にも苦労していると話す。写真の所有数も少なく、貴重な資料が捨てられる前に改めて提供を呼び掛けることに。募集する写真の年代は問わないが、昭和時代以前のもので地元で撮影された写真が好ましいという。

同館職員が入手した昭和10年代ごろ撮影したとみられる白黒の写真には、蚕に桑を与える給桑の作業風景や、飼育に用いる容器・蚕箔などが写っており、館長は「当時の状況を知る資料にもなる。いずれ写真の企画展を開くことができれば」と期待する。

蚕具など地域の養蚕や製糸についての資料も募っている。問い合わせは同館(電話0265・82・8381)へ。

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