不動明王立像の修復完了 岡谷の平福寺

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修復された不動明王立像を眺める小林住職(左)と長谷川さん

岡谷市長地柴宮の平福寺(小林崇仁住職)にある「不動明王立像」の修復が完了した。修復を手掛けた信濃仏像修復所(千曲市)の代表で、天台宗智照院(同市)の副住職長谷川高隆さん(39)が26日、同寺を訪れ、本尊の金剛界大日如来坐像の右隣に安置。小林住職と長谷川さんが像を前に読経し、地域で大切にされるよう願った。

小林住職によると、明治政府が神仏分離令を発したことを受け、諏訪大社下社の春宮観照寺本坊、観照寺護摩堂、秋宮三精寺護摩堂に祭られていた計3体の不動明王立像が同寺に移されたという。今回修復された像は一木造りで、台座からの高さは71.7センチ。表面に護摩たきによって付着する「すす」がほどんど見られない状態などから、小林住職は「春宮観照寺本坊のものでは」と話す。

長谷川さんによると、像は江戸末期にも修復されたとみられる。今回は昨年7月に修復作業を始め、右手の薬指と小指の欠けていた部分を補ったほか、別の像から付け替えられたと考えられる「宝剣」を新しく作り直した。また、左手に持つ「羂索」は針金からひもに変え、像の後ろの「光背」は塗り直した。

長谷川さんは「ご先祖さまたちに大切にされてきたお像を後世に伝えていってもらいたい」と願い、小林住職は「昔の方が守り続けてきた歴史や思いを感じながら、しっかりとお守りしていきたい」と語った。

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