コケ植物の魅力語る 茅野で樋口さん講演会

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コケ植物の種類や特徴に理解を深めた講演会

茅野市八ケ岳総合博物館は28日、コケ講演会「コケを見る、知る、伝える」を同館で開いた。コケの研究の第一人者で国立科学博物館名誉研究員の樋口正信さんが、コケ植物の種類や自然界での役割、八ケ岳周辺の特徴などについて講演。約50人が聴講し、コケの魅力に理解を深めた。

樋口さんはコケ植物の自然界での役割について▽森のパイオニア▽緑のダム▽他の生物のすみか▽二酸化炭素固定化―などの例を挙げた。土が無くてもコケは生活できることから、溶岩でできた島でもコケや地衣類の群落から土ができて草原になり、林、森になる―というプロセスを説明し、「コケや地衣類は森の出発点」と持論を展開。林の中のコケや下草は、降った雨や霧の水分を蓄え「緑のダム」の役割があると話した。

日本には約1800種のコケがあり、八ケ岳にはこのうち519種が生息。八ケ岳は「コケの種類が多い地域と言える」とし、背景には日本のほぼ中央に位置する地理的条件、多様な自然環境、人々の努力で守られてきた高い自然度といった理由があると説明した。

このほか、コケ類の調査の仕方について着目するポイントなどを助言していた。

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