久保田さんと戦争や平和考える 上の原保育園

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久保田誼さん(左)から旧陸軍伊那飛行場や戦争の話を聞く上の原保育園の園児たち

伊那市上の原保育園で年長児約50人が29日、地元の上の原にかつてあった旧陸軍伊那飛行場について学んだ。園恒例の平和学習で、5年ぶりに地域から講師を招いた。飛行場を調査、研究してきた元高校教諭で近くに住む久保田誼さん(81)などから話を聴き、戦争や平和について子どもたちらしい目線で考えた。

伊那飛行場は1944(昭和19)年に開設され、全国から集められた少年航空兵や見習士官を訓練。特攻の養成もあった。園では飛行場の存在や久保田さんが語り継ぐ活動をしていたことをきっかけに10年余り前から卒園を前にした年長児の平和学習を継続。市内公立保育園で唯一の取り組みという。

戦後、「幻の飛行場」とされ、当時の職員や訓練生への聞き取りなどで実態を明らかにした久保田さんは「目立たない所でパイロットを養成しようと飛行場を造った。飛行機をしまう格納庫がこの場所にあった」と、戦争が起きた経緯を含めて解説。「今は戦争はないよね。ずっと守っていきたいね」と語り掛けた。

篠平明美園長(52)も「戦争に行くための飛行場だったの。戦争や平和って何だろう?」と投げ掛けながら戦争の絵本を読み聞かせた。胸に手を当て考えた子どもたちは平和を「生きていけること」「食べ物がたくさんあること」と表現。平和の中に園生活を送れることに感謝した。

飛行場があったことを初めて知ったという園児は「戦争は怖い。爆弾が落ちてくるから。みんなで仲良くできることが平和。これからもたくさん遊びたい」と話していた。

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