諏訪市神宮寺で自然災害対策委発足

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災害に強い地域づくりに向けて住民主導で発足した「神宮寺自然災害対策委員会」の初会合

災害に強い安心安全の地域づくりを進めようと、諏訪市中洲の神宮寺生産森林組合(金子修平組合長)などが「神宮寺自然災害対策委員会」を発足させた。初会合が29日夜、神宮寺公民館であり、委員長に就任した元組合長の小林利行さん(77)は「20~50年後の後輩たちが苦労しないように、新しい考え方と提案で少しでも前進させたい」と決意を語った。

同組合は組合員160戸余りで構成し、守屋山一帯の山林を管理している。隣接する茅野市高部の下馬沢川で2021年9月に起きた土石流災害を目の当たりにして、「自分たちのできることをしよう」と、丸太造りの伝統的な砂防施設「棚入れ」の整備や植林に取り組んできた。23~24年には専門家に依頼して区内5河川の危険度を調査し、区民に報告した。

自然災害対策委員会は、地区内の力を結集する組織に発展するのが目的。神宮寺生産森林組合、宮之脇生産森林組合、神宮寺里山整備促進委員会、区内有識者、諏訪大社で構成し、正副区長がオブザーバーとして参加する。県諏訪地域振興局と諏訪市、諏訪森林組合、県林業コンサルタント協会、信州大学に助言や研究を依頼した。

初年度は▽神宮寺区への提案内容検討▽上流域水路整備・保安林・渓畔林設置▽民有林地・神体山対応―の各小委員会を設け、20~30年度を見据えた森林整備の方向性を検討する。また、危険箇所の抽出や施業方法のとりまとめを県林業コンサルタント協会に委託。山仕事の歴史や現状の課題、委員会活動、今後の計画を小冊子にまとめ、区民に配布する方針だ。

初会合には構成団体の代表者ら約30人が出席した。委員会の設立趣旨や組織体制などを決め、先祖から受け継いだ山への関心や防災意識を高める広報活動の重要性も確認した。金子組合長は「いつ起こるか分からない自然災害を少しでも軽減したい。私たちにできることを明確にして、専門家のご指導、行政のご支援をいただきながら、力を合わせて安全で住みよいまちにしていきたい」と語り、理解と協力を求めた。

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