2024年2月3日付

LINEで送る
Pocket

俳優・歌手の杉良太郎さんといえば、時代劇の「遠山の金さん」や「水戸黄門」の助さんが思い浮かぶが、個人的には「新五捕物帳」が好きだった。弱きを助け強きを挫く。まさに庶民の味方である▼そんな杉さんは役柄を地で行くように長年にわたり福祉活動や被災地支援など庶民を助ける活動に取り組む。今回の能登半島地震でも炊き出しを行ったことが報じられていた。だが、こうした杉さんの活動に対してはSNS上などで「売名」「偽善」といった声が付きまとう▼東日本大震災のときだったという。「芸能人の売名」と言われた杉さん。「ええ、売名ですよ。皆さんもおやりになるといい」と一蹴。時代劇を見ているような痛快さである。そして、「確かに福祉は時間とお金がかかる。(中略)でも、お金が無い人は、時間を寄付すればいい。お金も時間も無い人は、福祉を理解して、実際に活動している人に拍手を送るだけで十分。それで、もう立派な福祉家なんです」と説いた(NEWSポストセブン)。本当に頭が下がる▼その一方で、腹立たしいのは国会である。自民党派閥の政治資金パーティー収入を巡る裏金事件。こんな大変なときに政策論議以前のようなところで貴重な時間が割かれている。心底情けない気持ちになる▼「政治にはカネがかかる」―。そんな悪弊を許し、政治家を選んできた国民、有権者の責任も重いのではないか。

おすすめ情報

PAGE TOP