2024年2月5日付

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長野県の人口が200万人割れ目前になった。県によると1月1日現在の県内総人口は200万991人。22年連続で減少が続いていて、昨年は1万5476人の減。1年間で南箕輪村規模の人口が減った計算だ▼人口減に歯止めがかからない中で、県全体では転出者が転入者を1763人上回り、2年連続の「社会増」に。諏訪では茅野市、富士見町、原村が、上伊那では駒ケ根市と南箕輪村、宮田村が社会増となった▼出生数が過去最少の1万1339人、死亡数は過去最多の2万8578人。「自然減」の傾向が続く中、各自治体は少しでも減少幅を穏やかにしようと「社会増」を目指す。転入者確保のため、競うように子育てや移住、起業・就業などの支援策を打ち出す。原村と南箕輪村は全体の人口も増加した▼一方で、「こうした増減に一喜一憂してもあまり意味がない」との指摘も。人口や出生率、年齢構成など、「どうなれば成功なのか。ゴールが見えない」。人口対策を担当する自治体関係者がため息交じりにこぼした▼有識者でつくる「人口戦略会議」は日本の総人口を2100年に8000万人で安定させる目標を掲げ、首相に具体的な対策を訴えた。1億2400万人余の現状から7割弱。すでにまちづくりや住民組織の見直し、DX化などの取り組みもみられるが、人口が減った社会を見据え、準備に着手する段階なのかもしれない。

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