辰年の出来事、資料14点 守矢史料館で企画展

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過去の辰年について記された資料を展示している神長官守矢史料館の企画展

茅野市神長官守矢史料館で、企画展「辰年の古文書」が開かれている。諏訪上社の神職、神長官を務めた守矢家に残された古文書の中から、その年の干支にちなんだ史料を紹介する恒例の企画展。今回は鎌倉時代から明治時代の辰年に起きた出来事などを記した史料14点を展示している。25日まで。

540年前(室町時代)の1484(文明16)年は「御符札書」の一部を紹介した。「御符札書」は1446年から90年まで諏訪上社で行われる花会、五月会、御射山祭の祭礼を務める信濃国内の御頭郷を記した記録。この年は、花会の御頭郷を務める和田郷(長野市東和田・西和田)の代官の吉田秀義が、費用を横領して上社へ納めなかった事件が書かれている。同館は「1400年代の北信地方の人々の動きが分かる貴重な史料」としている。

432年前(安土桃山時代)の1592(文禄元)年の「日記書抜」では、同年から高島城の築城が始まり、諏訪中の老若男女が人足として動員され、神社仏閣の木が用材として伐採されたことが書かれている。

228年前(江戸時代)の1796(寛政8)年の「諸事日記」では、神長官の守矢岩江実綿が急きょ江戸幕府に諏訪社代表として出府した出来事を記載。諏訪から江戸まで5日間の行程だったと分かり、宿を取った場所も記されている。

144年前の1880(明治13)年は「台湾風俗画」を紹介した。陸軍の兵隊だった永明村(茅野市ちの)の遊佐貞節が台湾に出兵した際に入手し、守矢家に献上したとされる史料。絵から当時の台湾の風俗がうかがい知れる。

同館では「過去の辰年に何があったか記録を楽しんでほしい」としている。

月曜休館。問い合わせは同館(電話0266・73・7567)へ。

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