鉾持神社どぶろく仕込み 祈年祭で振る舞う

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鉾持神社の祈年祭で振る舞うどぶろくの酒母を仕込む関係者

伊那市高遠町西高遠の鉾持神社は、11日に開く祈年祭の参拝者に同神社で仕込んだ酒母を使用したどぶろくを振る舞う。地域住民に神社を知ってもらい、総代会の担い手を確保していこうと、地元の酒造会社「仙醸」(高遠町上山田)の協力を得て昨年から実施している取り組み。同神社社務所では3日、総代会の役員や宮司らが仕込み作業を行い、どぶろくのもととなる酒母を製造した。

鉾持神社は721(養老5)年の創建以来1300年余の歴史を持つ神社。高遠城の守護神として歴代領主の厚い信仰を受けてきた。しかし、近年は高齢化に伴い、神社総代の担い手不足が課題になっているという。

より多くの人に神社を知ってもらおうと関係者で対策を検討する中、豊穣祈願として神前に供える風習があるどぶろくに着目。元神社委員で仙醸社長の黒河内貴さん(47)の協力を得て酒母の製造免許を取得し、昨年からどぶろく造りに取り組んでいる。

この日は早朝から蒸米6キロと麹米2キロ、水を仕込んで糖化。冷却してから雑菌の発生を抑える乳酸を加え、よくかき混ぜた。田辺道彦総代会長(76)は「高齢化し、若い人が入ってこないので総代のなり手がいない。どぶろくで新たな伝統をつくり、地域の人に関心を持ってもらえたら」と期待していた。

その後の作業は仙醸が担当。酵母の添加や発酵を経て約25リットル、アルコール度数6~7%のどぶろくに仕上がる見通しだ。同神社では11日午前10時から祈年祭を開き、社務所前で参拝者にどぶろくを振る舞う。当日はカップで500杯分用意し、なくなり次第終了となる。

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