日本酒「立春朝搾り」出荷 伊那の宮島酒店

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信濃錦立春朝搾りの出荷作業に追われる宮島酒店の従業員=4日午前4時ごろ

日本酒「信濃錦」蔵元の宮島酒店(伊那市荒井)は立春の4日、純米吟醸生原酒「信濃錦立春朝搾り」を出荷した。春の訪れを祝い、福を呼ぶ酒として醸造して今年で24年目。雪が舞った同日未明に従業員が瓶詰め作業をし、神職のおはらいを受けた縁起物として予約した愛飲者らへ届けられた。

同市高遠町山室で減農薬栽培した酒米・美山錦や、中央アルプスの伏流水を使って1月上旬に仕込んだ。昨夏の酷暑の影響で「米が硬くて醸造に苦労したが、甘みを残しつつキレのあるすっきりとした味わいになった」という。春を感じてもらおうと花の香りがする酵母も使った。

4日は午前0時ごろに従業員約10人が出社。前日からもろみを搾り、この日は機械で新酒を注入した瓶に「甲辰」と記した特製ラベルを手際よく貼り付け、次々と箱に詰めた。地元の荒井神社の神主による無病息災などの祈願の後、720ミリリットル瓶換算で約2000本を中南信地域と東京都の酒屋に出荷した。

立春朝搾りは、全国の酒蔵などが加盟する日本名門酒会による企画の一環で、同店では取り組み始めて来年で四半世紀となる。宮島敏社長(61)は「毎年、心待ちにされている方がいる」と感謝し、「今年は初日から地震があった。このお酒を飲んで春を感じ、前向きな気持ちになっていただけたら」と話した。

価格は720ミリリットル1980円、1.8リットルが3795円(ともに税込み)。上伊那地方では伊那市の酒文化いたや(電話0265・72・2331)で扱っている。

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