奄美大島と人と人の縁 小松さん木遣りライブ

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諏訪大社下社のお膝元にあり、7年目ごとに山から切り出したご神木を境内まで曳(ひ)き着ける諏訪大社御柱祭で知られる下諏訪町と、海に囲まれた鹿児島県奄美群島の最大の島である奄美大島を人と人の縁でつなぎたい-。下諏訪町木遣保存会顧問の木やり師で、下諏訪観光案内所長も務める小松直人さん(73)=同町樋橋=は昨年末、奄美大島の南端部にある瀬戸内町を訪ね、「木遣り奄美ライブ」に出演。これをきっかけに両地域の観光や文化を発信し合い、絆を深めたいとの思いを強くしている。

ライブへの出演は、昨年4月に下諏訪町から奄美大島へ移住した白井千智(ちさと)さん(50)=奄美市=との縁で実現。白井さんは2018年から昨春まで、下諏訪町を拠点に奄美群島から仕入れた調味料や食材を移動販売車などで販売してきた。現在は奄美のカフェで働き、地元食材を生かしたメニュー開発や観光発信などを担っている。

昨年末、小松さんが奄美大島を旅行で訪ねることになった際、せっかくの機会なので奄美の人たちに小松さんの木やりを広く聞いてもらおう-と、白井さんら地元有志が実行委員会を立ち上げ、ライブを企画。無料で開催し、当日は約100人の住民らが会場の瀬戸内町きゅら島交流館に集まった。実行委は事前に小松さんが届けた下諏訪の法被を着て運営を担った。

下諏訪の事業者も企画に協力し、リンゴジュースや日本酒、クッキー、ワカサギの唐揚げなどの物産を無償提供。当日は試飲コーナーも設けられ、実行委が下諏訪の味をPRした。ライブ途中には下諏訪と奄美をオンラインでつないだ交流会もあった。

小松さんは御柱祭の歴史や下諏訪の観光などを紹介。御柱祭で歌われる神事の木やり4曲と曳行(えいこう)の木やり3曲を実演した。会場からも「よいさ」の掛け声が上がり、一体感に包まれた。地元の歌い手による奄美伝統の島唄の披露もあり、最後は「六調(ろくちょう)」の民謡に合わせて全員で踊った。

小松さんは白井さんがつないだ縁に感謝し、「奄美の皆さんは『次の御柱祭に行きたい』と言ってくれた。この輪を絶やさないように、奄美のことを下諏訪で発信していきたい」と相互交流に意欲を示した。白井さんも「いずれは両地域の人たちがつながり、観光で行き来する関係になっていけば」と期待を寄せていた。

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