伊那谷で多世代学ぶ 郷土愛PJ「未来ラボ」

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天野天咲さんが進める「けれけれはうす」の構想を聞き、意見を交わす参加者

上伊那地域の産学官連携でキャリア教育を推進する「郷土愛プロジェクト」は8日、地域住民が主体となって企画し、多世代で共に学び合う場「未来ラボIN伊那谷」を伊那市のいなっせで開いた。今回は、伊那に中高生が地域とつながれる拠点をつくろうと構想を進める慶応義塾大学1年の佐野天咲さん=同市西春近出身=らが企画運営。参加した地元の中高生や社会人など約70人に構想を紹介し、参加者からの意見を聞いて実現への足掛かりとした。

中学生時代に伊那市キャリアフェスの実行委員を経験し、伊那北高校に進学後は高校生と街がつながる多目的な自習室の運営などに携わった佐野さん。こうした経験から「地域で活動し地元の大人と出会って、いろんな選択肢を与えてもらった。今度は自分が次の世代に恩送りしたい」と、地元の中高生が地域とつながることで多様な価値観に出合い、生き方を選択する一助になるような場「けれけれはうす」をつくりたいと発案。「けれけれ」はフィジー語で「分け合う」「共有する」の意味がある。

この日、同拠点について発表した佐野さんは、▽子どもの第3の居場所▽コミュニティカフェ▽ゲストハウス―の三つを軸にし、人と出会い対話をして自分の価値観や生き方を「けれけれ」することで、視野が広がり、自分のときめく生き方に出合う循環ができる場にしたいと紹介。「きっかけを届けるのは一人では難しい。いろんな人が関わってくれるとうれしい」と思いを語った。

発表を聞いた後、参加者はグループに分かれて「拠点にあったらうれしいもの」「自分はどう関われるか」のテーマで意見交換。思いを語り合いながら、それぞれの考えを書き出していった。

「自分たちでは思い付かないような、ワクワクするアイデアをいっぱいもらえた」と佐野さん。大学卒業後の実現を目指しており、「まずはイベントなどを通じて、いろんな人と高校生が出会ってどんな変化が起こるのか見ていきたい」と話した。

実現に向けた取り組みの一つとして3月18、19日には、全国の大学生と伊那の中高生が集う1泊2日のイベント「けれけれたび」を伊那市内で開催。フィールドワークなどを行う予定で、今後定期的に開く。参加者を募集している。

活動については「けれけれはうす」のインスタグラム(kerekere_ina)へ。

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