高遠だるま市、活気戻る 福求め大にぎわい

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だるまを買い求める人たちでにぎわいを見せた伊那市高遠町の「だるま市」

伊那市高遠町の早春の風物詩「高遠だるま市」は11日、鉾持(ほこじ)神社参道などを歩行者天国にして開いた。沿道には、だるまや縁起物を売る露店が軒を連ね、福を求める家族連れらで大にぎわい。コロナ禍でここ3年、客足が遠のいていた催しを盛り上げようと初出店した高校生たちの奮闘もあってか、同実行委員会は「2万人ほどが来場したのでは。コロナ禍前の活気を取り戻した」と手応えを感じていた。

五穀豊穣(ほうじょう)を祈る同神社の祈年祭に合わせて開かれた市場を起源にし、400年以上の歴史を持つとされる伝統行事。伊那谷では最大規模のだるま市という。だが、3年ぶりに通常規模で開催した昨年は、新型コロナや前日の大雪の影響で、客足が伸びなかった。今年はコロナ禍前の人出に戻り、同実行委員会は、「伊那市の今年の観光シーズンを占う行事なだけに、幸先の良いスタート」ともろ手を挙げた。

だるま市の会場で、焼き芋を販売する伊那西高校2年1組の生徒たち

参道の両側にずらりと並んだ露店では、赤や緑、金など多彩な色合いをした、大小さまざまなだるまを販売。「大きなだるまほど、縁起がいいよ」などの売り子の声が飛び交った。値切ると縁起がいいとされ、「もう一声」と値段交渉を楽しむ人の姿も。大きなだるまが売れるたびに、小気味よい手締めの音が鳴り響いた。鉾持神社境内には参拝者による長蛇の列ができ、前年に購入しただるまを奉納する人もいた。

ここ30年ほど毎年のように訪れている箕輪町の女性(38)は、桜模様の入っただるまを購入、「今年1年、家族仲良く健康に過ごすことができれば」と願った。

沿道には、地元の有志団体が手作りした人形飾りも設置され、訪れた人たちを楽しませた。催しを盛り上げようと、巨大だるま落としゲームコーナーなどもお目見え。地域のにぎわいづくりに取り組む伊那西高校2年1組は、伊那市と連携して、ほくほくの焼き芋を販売。本番までにインターネット交流サイト(SNS)を使って、だるま市の魅力を発信してきた生徒(17)は「SNSを見て来場してくれた人もいて、少しは役立てたと思う。来店した皆さんの笑顔を見て、やりがいを感じた」と喜んでいた。

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