氷見市に災害ボラ20人派遣 茅野市が一般公募

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鉄製のグレーチングを外し、側溝の泥をくみ出す茅野市の災害ボランティア=氷見市

茅野市社会福祉協議会と市は11日、一般公募した災害ボランティアを能登半島地震で被災した富山県氷見市に派遣した。液状化現象の影響を受けた中心市街地で、市民18人と職員の計20人が側溝の泥出し作業に励んだ。

氷見市は石川県との県境にあり、1日の地震では最大震度5強を観測。9人がけが、家屋は全壊16棟、半壊22棟、一部損壊167棟の被害があった。災害ボランティアの活動は9日から始まった。基本的には富山県民を受け入れている。茅野市社協は氷見市を含め、4市の社協と相互支援協定を結んでいることから派遣要請を受けた。氷見市社協によると、相談件数は日によって増減はあるが、2月に入っても10件前後で推移している。被災者からの要望は災害ごみの搬出、石灯籠の撤去、家具の運び出しなど多岐にわたる。

茅野市のグループが対応したのは同市中央町の今町町内会。液状化の影響による道路上の泥はきれいになったが、側溝は上部を覆うグレーチングが重く、地域の高齢者らの力では持ち上げるのが困難で、泥がたまったままになっていた。

作業は同町内会のメンバーや他の一般ボランティアと一緒に行った。3グループに分かれ、側溝の泥をかき出した。付近の建物の多くは外壁のひび割れやタイルの剥がれ落ちなどが確認され、応急危険度判定では立ち入りに注意が必要な「要注意」が多い。それでも住民は引き続き自宅で生活している。

作業を見守っていた湊静子さん(86)は「家の中はどうにかなったが、屋外の力仕事は私らじゃできない。多くの方に来てもらってありがたい」と感謝した。湊家に嫁いで約50年になる静子さん。元日の揺れについて「こんなに大きな揺れを感じたことはない」と振り返った。

同町内会副会長の星野嘉秀さん(58)は「ボランティアの皆さんに手伝ってもらい、助かった。一つ一つ元通りにしていきたい」と話した。ただ、星野さんの自宅を含め、町内会の中にも傾いた家屋が多いという。「被災した家の状況から自宅を再建するのは難しいと感じ、街を出る人もいるだろう。地域の将来に心配はあるが、発災時に助け合ったコミュニティーの力をこれからも維持できるよう努めたい」と話した。

ボランティア活動に参加した須藤貴夫さん(63)=茅野市中大塩=は、茅野市宮川高部の土石流災害などで災害ボランティアに参加した経験があり、今回が3度目。作業を終え「私ができることで少しでも被災地の力になったのならうれしい」と話した。

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