小口太郎ゆかり 琵琶湖で記念行事

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小口太郎像の前に立つ小口太郎顕彰碑等保存会の小口会長(左)ら

小口太郎像の前に立つ小口太郎顕彰碑等保存会の小口会長(左)ら

「われは湖(うみ)の子さすらひの…」で知られる「琵琶湖周航の歌」が生まれて100周年、作詞した岡谷市湊出身の科学者、小口太郎(1897~1924年)が誕生して120年に当たる2017年。滋賀県の琵琶湖などでは、関係者によるさまざまな記念行事が計画されている。岡谷市では釜口水門の湊側の岡谷湖畔公園に立つ小口太郎像と歌詞碑、音楽塔周辺の環境美化に取り組む「小口太郎顕彰碑等保存会」(小口久一会長)が市外の団体との交流を活発化させる考えだ。

琵琶湖周航の歌は小口が旧制第三高等学校(現在の京都大学などの前身)在学中の1917(大正6)年6月28日に所属していた水上部(ボート部)で琵琶湖1周の周航中に発表したという。詩情豊かにつづられた歌は寮歌として定着し、母校だけでなく全国の人々に広く愛され、歌い継がれている。71(昭和46)年に歌手の加藤登紀子さんがカバーしたレコードは万枚の大ヒットとなった。

像や歌詞碑は生誕90周年を機に岡谷市民や同窓生らゆかりの人々が実行委員会を組織し、88年に現在の場所に建立された。

岡谷市内では関連事業の実施計画は現在のところないが、琵琶湖では、京都大学ボート部OBでつくる「京都大ボート部濃青会」(吉田保会長)が6月24~27日に100年前と同じ3泊4日の日程で総行程146キロをたどる計画を進めている。周航を通じて作詞した小口先輩への感謝と敬意を込めるという。行程は当時と同じで石山から近江舞子、今津、竹生島、長浜、彦根、長命寺を経て石山に戻る。11月には京都大で加藤登紀子さんを招いて合唱するほか、記念碑の設置も行うという。

滋賀県高島市の琵琶湖周航の歌資料館でも歌の誕生から100年を記念した特別展を企画している。

小口太郎顕彰碑等保存会ではこれまで毎年、諏訪湖一斉清掃に合わせて欠かすことなく続けてきた清掃活動を引き続き行っていく。滋賀県などで行われる顕彰事業にも積極的に参加し、全国の関係者との交流を深めていく方針。小口会長(69)は「小口太郎の顕彰と琵琶湖周航の歌の良さを改めて確認し、地域に伝わる年になれば」と話している。

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